水月雨(MoonDrop) Space Travel2 実機レビュー│5000円の音ではない。中高音特化のおしゃれイヤホン

中華イヤホンブランドとして人気の高い**水月雨(MoonDrop)**から、新モデル「Space Travel2」が登場しました。
5000円以下ながら中高音に特化したサウンド、独特なおしゃれデザイン、そしてキャラクターボイスによるガイダンスなど、価格以上の魅力を詰め込んだ1台です。今回は実機を使ってレビューしていきます。

外観・デザイン

箱の表面は透明になっており、先進的なデザインです。

箱の裏面にはMoonDropのキャラクターが印刷されています。後述しますが、ガイド音声がめっちゃ萌えます。

まずは特徴的な外観から見ていきましょう。

ケースにはフタがありません。これはなかなかチャレンジングですよね（笑）オレンジのクリアタイプのプラスチックと白いプラスチックの組み合わせで、「Space Travel2」という名前の通り宇宙船を思わせるデザインです。ここまで振り切ってくれると個人的には好印象ですね。

素材的に細かい傷はつきやすそうですが、5000円以下なのでそこまで気になりません。
ただ、デザインは好きですがイヤホン本体が取り出しにくい点はマイナス。

イヤホン本体のプラスチックに高級感は正直ありません。ただしノズル部分はやや楕円形で、ワックスガードもきちんと装備されています。

◎宇宙船を思わせる独特なデザイン
◎ケースにフタなし
◎デザインに全振り

音質

良い意味で「5000円の音」ではありません。

低音△ / 中音◎ / 高音〇 といった印象です。

低音の響きは弱め。前作「Space Travel」と比べるとキック感は増していますが、それでも少し物足りなさを感じます。
一方で中高音は刺さることなく明瞭で、特に女性ボーカルの楽曲は鮮明に映える鳴らし方です。

中高音だけで見れば、他社の1～2万円クラスと争えるレベル。クオリティはかなり高いです。

◎よく鳴る中高音域
◎低音はやや弱め

ノイズキャンセリング

性能は「そこそこ」。

扇風機やエアコンのゴーっという音が、サーっという音に軽減される程度です。
他メーカーで例えると EDIFIER Neobuds Planar や QCY MeloBuds N70 と同等くらいでしょうか。5000円という価格を考えると優秀です。

ただし、風切り音は目立ちます。強風下では厳しいかもしれません。

◎5000円にしては優秀
◎風には弱い

装着感・操作性

装着感は一般的なカナル型イヤホンと同等。

操作はタッチ式で感度も良好です。
特筆すべきは操作ガイダンス。MoonDropのキャラクターが「電源オン！」「接続かんりょ！」、ノイキャン切替時は「シー。」と可愛い声で案内してくれます。これ目当てで買うのもアリなくらい魅力的。

◎装着感・操作性は標準的
◎キャラボイスの音声ガイダンスが可愛い

他社製イヤーピースとの互換性

ノズルはやや楕円形ですが、多くのイヤーピースが装着可能です。

• SpinFit Omni　〇
• AZLA SednaEarfit Crystal 2 Standard　〇
• AZLA SednaEarfit Max ASMR Standard　〇
• AZLA SednaEarfit Foamax Standard　△
• AZLA SednaEarfit MAX for TWS　〇
• AZLA SednaEarfit MAX　〇
• Pentaconn COREIR mini　〇

特におすすめは AZLA SednaEarfit Max ASMR Standard。ボーカルの輪郭がより鮮明になり、装着感も向上。さらにノイキャン効果もわずかに改善されたように感じました。

◎イヤーピースの互換性は高め
◎おすすめはAZLA SednaEarfit Max ASMR Standard

推しポイント

• 中高音は価格以上のクオリティ
• 5000円にしてはノイキャン優秀
• キャラボイスが可愛い
• 独特でおしゃれなデザイン

イマイチポイント

• イヤホン本体が取り出しにくい
• 風切り音に弱い
• 低音はそこそこ

まとめ

全体的に5000円以上の価値があるイヤホン。
特に中高音のクオリティは価格帯を超えており、女性ボーカル好きにはかなり刺さるはず。

また、キャラクターボイスによるガイダンスは他製品にない大きな魅力で、無機質さがなく楽しい体験を提供してくれます。

「人とは違うイヤホンを使いたい」「中高音に特化したモデルが欲しい」という方におすすめです。