QCY H3Sレビュー | 7280円で-56dBノイキャン&102時間再生の実力を徹底検証

QCYから新たに登場したH3S。価格は7,280円ながら、Bluetooth 6.0、最大-56dBのノイズキャンセリング、そして最大102時間という驚異的なバッテリー寿命を誇るヘッドホンです。

H3シリーズの最上位モデルとして登場したこのモデルは、果たしてその価格を超える実力を持っているのでしょうか。実際に様々なジャンルの音楽で検証してみました。

今回はQCY様からより提供をいただきました。ノイキャン性能、音質、使い勝手まで、徹底的にレビューしていきます。

目次

スペック

項目H3SH3 ProH3
価格定価 7,280円定価 7,990円定価 6,380円
ドライバー40mm+13mm
デュアルダイナミック
ドライバー
40mm
ダイナミックドライバー
40mm
ダイナミックドライバー
Bluetooth6.05.45.3
対応コーデックAAC/SBC/LDACAAC/SBC/LDACAAC/SBC
ノイズキャンセリング最大-56dB最大-50dB最大-43dB
空間オーディオ×
イヤホンジャック×
再生時間最大102時間最大55時間最大60時間
その他アプリ対応
マルチポイント
アプリ対応
マルチポイント
アプリ対応
マルチポイント

スペックを見るだけだとシリーズで最も高性能なモデルで間違いなさそうです。

比較的スペックが近いH3 Proとの比較記事も近々出しますのでお楽しみに。

QCY H3S ヘッドホン ワイヤレスヘッドホン Bluetooth6.0 ノイズキャンセリング 有線/無線ハイレゾ 56dBノイズキャンセリング 360°空間オーディオ 最大102時間連続再生 外音取り込み クリアな通話 マルチポイント対応 快適装着 専用アプリ対応 日本語取扱説明書付属 ブラック

外観・デザイン

QCYらしいシンプルなデザインです。ハウジング部分のロゴも目立たない感じで良いです。

シリーズ内で唯一、ヘッドバンド部分はプラスチックではなく、金属パーツです。どっちが良いかは好みだと思いますが筆者は金属パーツのほうが好みでした。イヤーパッドはふかふかで側圧が分散されるようになっています。

操作性

操作性は右側に集中している物理ボタンで行います。ボタンの種類はシンプルで、電源ボタン兼再生ボタンと音量ボタンとノイズキャンセリングボタンです。ボタン同士も離れていてわかりやすく操作しやすいです。

ノイズキャンセリング

ノイキャンは結構強いです。空調音や扇風機の音はほぼ無音に近い状態まで消してくれますね。タイピング音も音楽をかけなくても結構消せています。音楽やラジオをかければほぼ聞こえません。

電車内でも使ってみましたが、ゴーという低音域のカット能力はかなりのもの。高音域は残るものの、新幹線内でもしっかり効果を感じることができました

H3 Proとの比較は別記事でやりたいと思います。

音質

📊 総合的な音の傾向

音場・空間表現:★★★★☆(優秀)

  • 全ジャンルで広めの音場を確認
  • 奥行き表現が得意で、立体的なサウンドステージを形成
  • 特にオーケストラやEDMで空間の広がりを実感

低音域:★★★★☆(バランス型)

  • 量感は十分
  • タイト寄りで迫力もあるが解像度はやや物足りない
  • ボワつきは少なく、分離感は良好

中高音域:★★★☆☆(やや物足りなさあり)

  • 解像度は価格相応だが、もう一歩の精細さが欲しい
  • 楽器が多い曲では中音域がやや埋もれる傾向
  • 高音の抜けはそこそこで、刺さりはないが煌びやかさもやや控えめ

音の分離感:★★★☆☆(良好)

  • 低音域と中高音域の分離は優秀
  • 聞きやすいが解像度と抜け感はもう一歩欲しい
  • ただし中音域の密度が高い場面では若干埋もれる

🎵 ジャンル別詳細評価

🎹 EDM(ILLENIUM – “Good Things Fall Apart”)

評価:★★★★☆

優れている点:

  • 広い音場で空間表現が秀逸
  • 低音の量感とタイトさのバランスが良く、迫力がある
  • 音の分離感が優秀で、レイヤーの重なりが聴き取りやすい

⚠️ やや物足りない点:

  • 中高音域の解像度がもう一歩
  • 高音域の抜けが「そこそこ」レベル

適性:ダンスミュージック、トロピカルハウスなど空間系EDM向き

🎸 ロック(Muse – “Knights of Cydonia”)

評価:★★★★☆

優れている点:

  • 管楽器の高音が良く響き、ブラスセクションの表現が◎
  • 低音域の分離感が優秀で、ベースとキックを聴き分けやすい
  • 音場が広く、バンドサウンドの臨場感がある

⚠️ やや物足りない点:

  • 低音はタイトさがもう一歩(ボヤつきはないが締まりきっていない)
  • 楽器が入り乱れる場面で中音域がやや埋もれる

適性:プログレッシブロック、オルタナティブロック向き

🎤 J-POP(椎名林檎 – “丸の内サディスティック”)

評価:★★★★☆

優れている点:

  • 低音の量感とバランスが絶妙(前に出すぎず後ろに引っ込みすぎず)
  • 低音域と中高音域の分離感が良好
  • 音に奥行きがあり、聴いていて楽しい

⚠️ やや物足りない点:

  • 中高音域の解像度が価格相応(ハイエンドと比較すると物足りない)

適性:バンドサウンド系J-POP、ボーカル重視の楽曲向き

🎌 アニソン(やなぎなぎ – “春擬き”)

評価:★★★★★(最高評価)

優れている点:

  • 低音域と中高音のバランスが秀逸で、どちらも主張しすぎない
  • 非常に心地よいチューニングで長時間リスニングに最適
  • 音の分離感・空間表現・音場の広さ、すべてが高水準
  • ドラムのタイトさが気持ち良い

⚠️ やや物足りない点:

  • 高音域の抜けがもう一歩(煌びやかさが控えめ)
  • ピアノがやや埋もれがち

適性:バラード系アニソン、女性ボーカル曲に最適

🎻 クラシック(マーラー – 交響曲第5番 第4楽章)

評価:★★★☆☆

優れている点:

  • 音のバランスが素晴らしく、全体的な調和が取れている
  • 奥行き表現が凄く、弦楽器の重なりが美しい
  • 音場は広め

⚠️ やや物足りない点:

  • 低音がやや近く感じられ、ホール感が若干不足
  • 中高音の解像度がもう一歩で、「目の前で演奏している感」までは到達せず

適性:室内楽向き。大編成オーケストラはハイエンド機に軍配

【音質的な立ち位置】

  • 音のバランス型:どこかが突出するのではなく、全体的に調和が取れている
  • 空間表現重視:音場・奥行き・分離感を大切にしたチューニング
  • 長時間リスニング向き:刺激が少なく疲れにくい音作り

QCY H3S ヘッドホン ワイヤレスヘッドホン Bluetooth6.0 ノイズキャンセリング 有線/無線ハイレゾ 56dBノイズキャンセリング 360°空間オーディオ 最大102時間連続再生 外音取り込み クリアな通話 マルチポイント対応 快適装着 専用アプリ対応 日本語取扱説明書付属 ブラック

空間オーディオ

空間オーディオは・・正直おまけレベルですかね。なんか音が前とか後ろに広がる感じではなくてやや頭頂部側に広がる感じなんですよね。上のほうで音が鳴っている感じになるというか。そんな感じ。

あと、空間オーディオの切り替えがいちいち再起動を挟むのがかなり気になりました。

デフォルトでも空間表現が秀逸なので基本はデフォルトで良いと思います。

マイク・通話品質

スマホマイクとの比較をしていきましょう。肉声が流れますので苦手な方は飛ばしてください

スマホマイク(屋内)

ヘッドホンマイク(屋内)

ヘッドホンマイク(屋内・扇風機前)

スマホマイク(電車音環境)

ヘッドホンマイク(電車音環境)

結構頑張ってますね。さすがに音質は悪くなりますし、少し途切れる部分もありますが、風切り音や雑音はほぼカットできています。非常に優秀だと思いました。

まとめ

QCY H3Sは7,280円という価格を考えると、非常にバランスの取れたヘッドホンです。

特にノイズキャンセリング性能と音場表現の広さは価格を超えた実力を持っており、長時間の使用にも適した心地よいチューニングが魅力です。

空間オーディオやモード切り替え時の再起動など、改善の余地はありますが、コストパフォーマンスを重視する方には十分おすすめできる一台と言えるでしょう。

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